地 名
山や川の名称も、集落名である坪名も地名の一つと考えるなら地名の幅は広いし、歴史的な奥行きもあります。まず基本的な公式地名についての材料を紹介しながら、地名について考えるときに参考となると思われるいくつかの記事を提供します。
常陸国風土記にある地名由来 日立篇
本項では、風土記に書かれている日立市域の地名の由来について、風土記の編纂者がどのように記録し、説明しているのかを紹介します。風土記の説が正しいとか誤りであるとか言うつもりはありません。たしかに地名の語源研究はゆたかな積み重ねがあります。ですが、国語学、音韻学を学んでいない私には皆目見当つきません。材料を示すのが本項の目的です。そのように利用していただければさいわいです。
なお以下の記事のテクストはすべて、沖森卓也・佐藤信・矢島泉『常陸国風土記』(2007年 山川出版社)に拠っている。それは、『歴史と地理』(No.607)に載った志田諄一書評「沖森卓也・佐藤信・矢島泉編著『常陸国風土記』」が「現時点における最良の校訂と訓読が示されている」との評価に接したからである。
近世篇
- 日立市域の行政区画の変遷 江戸時代から現代まで
- 史料 日立市域の江戸時代の地名
- 史料 田中内村の地名・字名考
- 史料 金沢金山
- 海道と街道
- 消えた村名
- 石名坂の地名由来
- 史料 十八道坂と石名坂
- 大甕の由来
- 相賀砥の名称由来
- 佛ヶ浜と仏浜
- 日立市域の八景
- 地名に読みを