歴史の道 岩城海道 日立篇
茨城県歴史の道調査事業 日立市域報告

島崎和夫

PDF版で提供します。 茨城県歴史の道調査事業 日立市域報告

茨城県歴史の道調査事業 日立市域報告 目次

宿駅が見出しになっていますが、宿駅の様子だけでなく道中のあれこれを紹介しています。


2015年に『茨城県歴史の道調査事業報告書近世編Ⅲ 「岩城相馬道」「棚倉道」「南郷道」「那須道」「宇都宮道」「飯沼道」』が刊行されました(長い長い書名です)。編者は茨城県教育庁文化課、発行が茨城県教育委員会。この本の「岩城相馬道」のうちの日立市域部分、久慈川から高萩市の石滝坂までを島崎が調査と執筆を担当しました。実は規定の量の倍近くを書いてしまい、あわてて半分に縮めたものを提出し、それが掲載されました。この報告書は一般に手に入りませんが、図書館にあるはずです。

今回、8年前のまま、カットなしのロング・バージョンをPDFにして紹介します。

今となってはあれこれ書き足したいことがたくさんありますが、本サイトに関連記事がいくつかあるので、あきらめます。例えば 海道と街道陸前浜街道の呼称変遷陸前浜街道久慈川の架橋時期 とかを参照ください。


実はこの報告書の原稿執筆は日立市郷土博物館の榎本實さんの予定でした。榎本さんは調査事業の説明会に参加して、道標の調査をすすめるなどあれこれ準備されていました。しかし2009年春に急逝されました。この仕事を引継いだのが島崎でした。榎本さんが残された数多くの資料が役に立ち短時間でまとめることができました。

もうひとつ、本書でたくさんの紀行文や旅行記、道中記を参考にするばかりでなく各所で引用しました。それゆえ内容が豊かになったと自賛します。その元となったのは古文書学習会編『道中記にみる江戸時代の日立地方 岩城、棚倉街道を旅する』(日立市郷土博物館発行)です。2008年刊行です。この本の発案、企画と編集をリードしたのは堀辺武さんでした。堀辺さんは紀行文などを渉猟し、数多くの論考を残されています。 こちら を参照ください。

本報告書は、榎本さんと堀辺さんの仕事に全面的に負っています。鬼籍に入られたお二人に感謝申し上げます。