道中記にみる江戸時代の日立地方 岩城、棚倉街道を旅する

水戸から岩城まで(現在のひたちなか市、東海村、日立市、高萩市、北茨城市、いわき市平)の街道(岩城街道)と太田から棚倉まで(常陸太田市、日立市、福島県棚倉町)の街道(棚倉街道)を歩いた人々の記録を翻刻しました。

史料それぞれに解説を付してありますが、さらにくわしく堀辺武さん(古文書学習会)が主な道中記・紀行文を紹介しています。「堀辺武著 江戸時代の旅及び道中記文献目録」を参照ください。

目 次

  1. 刊行に寄せて  瀬谷義彦
  2. 解説  堀辺武
  3. 道中記の翻刻にあたって[凡例]
  4. 1 元禄10年 ひたち帯  安藤朴翁
  5. 2 享保15年 岩城便宜  川上櫟斎
  6. 3 寛保2年 道中行程記  田波某
  7. 4 寛延年間 岩城道中記  著者不詳
  8. 5 宝暦7年 草枕  味岡里伝子
  9. 6 宝暦9年 松島旅行日記  浜岡たみ
  10. 7 明和9年 水戸岩城道中覚  小田切伝兵衛
  11. 8 安永7年 奥州紀行  伊能忠敬
  12. 9 安永7年 戊戌紀行  本多忠籌
  13. 10 安永9年 鹿島道の記  伊達重村
  14. 11 天明6年 鹿島日記  堀田正敦
  15. 12 寛政元年 松島紀行  遅月庵
  16. 13 寛政3年 奥州海道行程記  深作平右衛門
  17. 14 寛政12年 庚申紀行  本多忠籌
  18. 15 寛政年間 岩城浜街道中記  著者不詳
  19. 16 文化4年 続未曾有後記  遠山景普
  20. 17 文政6年 南轎紀游  成田鶴斎
  21. 18 文政10年 奥羽日記  幻窓湖中
  22. 19 文政10年 浴陸奥温泉記  小宮山楓軒
  23. 20 天保12年 辛丑日録  藤田東湖
  24. 21 天保12年 北国見聞記  森村新蔵
  25. 22 天保13年 読書余適  安井息軒
  26. 23 嘉永4年 東北遊日記  吉田松陰
  27. 24 嘉永6年 諸国廻歴日録  牟田高惇
  28. 25 安政2年 常北遊記  青山延寿
  29. 26 安政2年 磐城温泉日記  小笠原貞道
  30. 27 安政2年 みちのく小記  篠原香山
  31. 漢文の書き下し
  32. 未収録の江戸時代の道中記
  33. あとがきにかえて