天保十年 江水御規式帳人名索引
—水戸藩家臣録—
ここに紹介するのは、茨城県史編さん近世史第1部会による史料翻刻本『江水御規式帳』の 人名索引 のようなものである。
目次
- 江水御規式帳について
- 索引
- 余談 長島の人物註
江水御規式帳について
編者
天保10年(1839)4月に水戸藩に抱えられた長島尉信が編纂したものとされる。2年後に土浦藩に招かれるまで「御土地方御郡方勤」として十両五人扶持、士に準ずる待遇をうけた。長島の詳しい水戸藩での事歴については、『江水御規式帳』の解説を読まれたい。
長島尉信は天明元年(1781)土浦藩領常陸国新治郡小田村(つくば市)の小泉家に生まれ、小田村田向の名主長島家の養子に入る。文政8年(1825)45歳で名主を退隠し、江戸に出て天文や暦法、測量を学び、土地制度に関する「田芹」を著す。その力量を評価され、水戸藩の天保期検地に際し天保10年水戸藩に招かれる。続いて14年に土木測量掛として土浦藩に仕え、元治元年(1864)致仕し、慶応3年(1867)に没する。
成立時期
本書の成立時期を編者は天保11年5月頃とする。だが安政や文久など後年の書き入れがあり、成立事情についてはさらに検討が必要であろう。
記載の内容
◦郷士を含めて1851人の姓名(通称のみで実名が記載されていない場合もある)
◦江戸・水戸の勤務地
◦役職
◦就任時期(一部)
◦足高・役料(一部)
ほかの規式帳
「寛文規式帳」(寛文9年–1669)、「水戸藩御規式帳」(万延元–1860)、「松岡分限帳」(明治2年–1869)の3種が、茨城県史編さん近世史第1部会編『茨城県史料 近世政治編Ⅰ』に翻刻されている。
索引
凡例
- ◦出典:茨城県史編さん近世史第1部会編『江水御規式帳』
- 発行日:1971年3月31日
- 発行者:茨城県
- 体裁:A5判 64ページ
- ◦県史本とは異なり、漢字は原則常用漢字に直したが、一部正字を残した。
- ◦役職名に続くアラビア数字は県史本におけるページ数である。
- ◦〈 〉はボク
目次
- 御家老
- 御用達
- 大寄合頭
- 若年寄
- 大御番頭
- 御書院番頭
- 御馬廻頭
- 新御番頭
- 御進物番頭
- 奥御番頭
- 御土蔵番頭
- 御側御用人
- 御用人
- 御小姓頭
- 寄合指引
- 御旗奉行
- 御鎗奉行
- 御町奉行
- 御持弓頭
- 御持筒頭
- 御小姓頭取
- 御小姓
- 中奥御小姓
- 御側医
- 小十人頭
- 御歩行頭
- 御目付
- 御使番
- 御城附
- 御先手同心頭
- 御留主居物頭
- 瑞竜御山奉行
- 御郡奉行
- 御船手
- 中寄合
- 御小納戸
- 中奥御番
- 御勘定奉行
- 御金奉行
- 御役金奉行
- 大納戸奉行
- 小普請触頭
- 御書院番組
- 大御番組
- 御次番
- 御進物番組
- 表御医師
- 御馬廻組
- 御用調役
- 奥御右筆頭取
- 新御番組
- 奥御番
- 御土蔵番
- 御代官列
- 中山備前守組附
- 御普請奉行
- 御矢倉奉行
- 小川運送奉行
- 御廟役人
- 瑞龍役人
- 御廐別当
- 御臺所頭
- 御茶道頭
- 御肴奉行
- 小従人目附組頭
- 吟味役
- 奥御祐筆
- 御祐筆
- 御鷹師
- 御医師
- 小十人目附
- 定御供役
- 小十人組
- 御蔵奉行
- 御馬医
- 御買物役
- 御絵師
- 御同朋
- 御徒目附
- 御徒番組
- 與力
- 郷士
- 小普請組
- 遠慮
- 蟄居
- 下馬乗
- 御茶坊主列
- 海老沢津役
- 御中間頭御掃除頭黒鍬頭兼職
- 史館物書
- 御用部屋物書
- 御臺所人
- 立合役
- 御目付坊主
- 御茶道
- 御文庫役
- 牢守
- 御役者
- 御坊主
- 御小僧
- 御臺所小役人
- 御春や小役人
- 御艫乗
- 寺社方手代
- 吟味役列 四郡勤
- 御土地方御郡勤
- 御郡方手代
- 歩附方手代
- 人足番場手代
- 御勘定所手代
- 御勝手方手代
- 御金方手代
- 海老沢手代
- 大納戸方手代
- 御櫓方手代
- 御腰物方手代
- 御普請方手代
- 小川運送方手代
- 御廐方手代
- 御肴方手代
- 御数寄屋手代
- 御蔵方手代
- 御買物方手代
- 御職人
- 御石場守
- 御町口書
- 内物書
- 手代格
- 鶴千代麻呂様御附
- 峯寿院様御附
- 皐安院様御附
- 鷹司政所様御附
- 二条順君様御附
- 松操院様御附
- 瑛想院様御附
- 規姫様御附
- 英勝寺様御附
- 松平大炊頭様御附
- 賢姫様御附
- 祝姫様御附
役職 | 人名 |
御家老 8 | 中山備前守信守/山野邊兵庫義観/鈴木石見守重矩/太田丹波守資春/興津長門守克邁/松平申之介/朝比奈弥太郎泰然 |
御用達 | 野中三五郎重同/中村與一左衛門淑穆/藤田主書貞正/渡邊半介寅/鵜殿平七広生 |
大寄合頭 | 雑貨孫三郎重堅/興津蔵人良恭 |
若年寄 | 近藤儀太夫禮節/大森弥三左衛門信成/大久保甚五左衛門忠臣 |
大御番頭 9 | 小山小四郎秀斐/蘆川市兵衛為美/伊藤主殿友施/額田久兵衛享通/市川三左衛門弘毅/佐藤図書信徳/松平源蔵信任 |
御書院番頭 | 岡田新太郎徳至/榊原新左衛門昭融/赤林三郎兵衛重道/山本宇衛門貴義/天野伊豆景寿/太田原伝内政善/尾崎喜介為守 |
御馬廻頭 | 榎本四郎兵衛忠誠/渡邊咲兵衛守/肥田大助政統 |
新御番頭 | 荻荘左衛門君亨/石原主馬正通/矢野九郎衛門長政/中山寿平直正 |
御進物番頭 10 | 内藤右膳重昌/岡部忠平以親/大場弥衛門景淑 |
奥御番頭 | 山田伝左衛門忠知/矢田登義和 |
御土蔵番頭 | 富田小平太知重 |
御側御用人 | 戸田銀次郎忠敝 |
御用人 | 興津所左衛門克広/遠山龍介重寛/跡部彦九郎正生/大田十郎左衛門政聲 |
御小姓頭 | 伊藤左一衛門友直/立原任太郎任/西郷監物貝政 |
寄合指引 | 戸祭久之允勝兵/岡崎采女朝侃/三木庸之介之則 |
御旗奉行 11 | 三木孫太夫玄厚/安松伊兵衛重以 |
御鎗奉行 | 河万作左衛門春英/横山甚衛門信禮 |
御町奉行 | 中山庄司左衛門直清/豊島源八郎胤臣 |
御持弓頭 | 酒泉彦大夫廸/近藤三八郎和発/服部久大夫正名 |
御持筒頭 | 萬沢要人和節/村上源五郎 |
御小姓頭取 | 幡鎌與衛門利武/三浦贇男忠昌/柴田源介為信/市川市平明利/青山量介延千/会沢恒蔵安/伊藤十郎左衛門友寿/雑費孫一郎重明/中村彦三郎直寛/井上甚三郎秀実/酒井平衛門弘宦/木原六郎兵衛信義/中沢丈衛門忠隆/戸祭門之允勝和/津川伊大夫季英 |
御小姓 12 | 山田七郎忠成/久貝十次郎正巳/市川三蔵弘業/興津勝五郎良能/秋田内膳好近/大久保甚十郎忠貞/吉野鏘之介俊貞/島村志摩信成/岡本友之介政典/大田誠左衛門資忠/稲葉算太郎通高/蘆川元三郎/大古荘次郎敬道/高橋吉左衛門広孝/岡野庄五郎行篤/谷佐之衛門重任/栗田権大夫長順/白井織部/名越小十郎 |
中奥御小姓 | 望月四郎大夫重明/渡邊主計輝/遠山熊之介重明/富田藤五郎知足/飯田松之介正親/入谷新次郎盛徳/白井八十次郎胤被/安松矢之介重則 |
御側医 13 | 辻了察進/西村元春鏡針/松延道圓年/西龍甫敏/伊藤元格有信/松田貞甫利之/親康松軒光篤/大河内玄圭政存/本間積善/庄司友智伯友/楊道玄元成/村田隆泰観 |
小十人頭 | 永田九平次景賢/渡邊作衛門善綱/大森孫太郎尹克 |
御歩行頭 | 鈴木靫負重明/筧猟之介政徳/松平龍四郎福同/加藤伝十郎正富/加藤四郎衛門/朝比奈七郎衛門泰亮/伊藤久内友行 |
御目付 | 小山国軍平勝益/藤田繁蔵貞能/今井新平惟親/中村紋四郎淑春/原主一郎昌綏/松原弥一衛門信政/友部正介好正/近藤次郎左衛門茂光 |
御使番 14 | 大井介衛門貞章/大森茂次郎忠以/雨宮又衛門広精/羽太市次郎温/林甚衛門実寛/富田善徳門貞政/前木元衛門正基/結城寅寿晴明/伊藤孫兵衛忠実 |
御城附 | 軽部平太左衛門和啓/横山忠兵衛君寧 |
御先手同心頭 | 安藤内匠為由/前木団六元長/久木七郎衛門久道/宮田三郎介清典/駒井兵左衛門重雄/里見四郎左衛門親長/岡部城之介以尚/平尾出羽次郎清行/小野角衛門徳員/岡島藤左衛門亦春/渡邊伊衛門顕/人見又左衛門栄/酒井市之允喜昌/佐治七衛門辨/師岡與三衛門為武/美濃部又三郎茂政 |
御留主居物頭 15 | 片山城之介義質/谷弥次郎克誠/山川弥市政通/長尾左大夫景福/大橋五百衛門順正/永田甚之允重舒/加治左馬之介字/大場大次郎景福/加藤伝九郎篤臣/新井源八郎直生 |
瑞竜御山奉行 | 三木一退 |
御郡奉行 | 南 吉成又衛門信貞/太田 鈴木庄蔵宣尊/松岡 会沢清衛門矩之/武茂 金子孫二郎教孝 |
同見習 | 多賀谷鉄三郎重正/安島弥次郎 |
御船手 | 佐野勘兵衛光高/大関恒衛門増賀 |
中寄合 | 肥田寅吉政厚/門奈田宮直方/鳥居瀬兵衛/森與左衛門直之/三好衛門八長守/宇都宮権太郎朝綱/蘆沢惣之介/佐々木市十郎/谷鏗五郎 |
御小納戸 16 | 平山宇兵衛忠順/恒岡権之介政篤/浅沼四郎八郎成寿/井上次郎大夫信用/佐藤権内重遠/杉山千太郎忠亮/横屋半大夫忠力/矢部久衛門利重/近藤弥兵衛常行/白須六郎兵衛利和/杉原甚四郎政布/佐々木平十郎重晁/石川儀兵衛清秋/小松崎孫兵衛重頼/佐野七郎兵衛盛祐/伊東元太郎祐吉/武石清八胤寿 |
中奥御番 | 池野八郎衛門儀昌/菊池善左衛門貫/高山勘左衛門重厚 |
御勘定奉行 | 田丸稲之衛門直諒/安食七兵衛茂種/生駒荻衛門貞幹/深沢甚五兵衛信之/今井金衛門惟典 |
御金奉行 | 長尾介五郎和節/小原忠次郎俊彦/柏介衛門義方/清水重左衛門正信 |
御役金奉行 17 | 山本三郎衛門春風/河津多門景孝 |
大納戸奉行 | 長島弥十郎政恒 |
小普請触頭 | 宮寺忠衛門美質/野村覚衛門正明 |
御書院番組 | 赤林三郎兵衛組 一番 生熊源介長利/石川左介幹常/小原銀蔵俊恒/鳥羽理左衛門正吉/吉見喜代八郎直道/桜井彦衛門安遷/菊池平八郎重施/木内六衛門克忠/青木又四郎直礼/荘六郎兵衛直利/斎藤新六郎盛重/北河原常衛門景吉/佐野源三郎重民/久世三十郎忠能 |
太田原伝内組 二番 太田彦兵衛政愛/里見甚五郎義柄/小関源五兵衛篤英/津田弥兵衛信直/高橋兵馬秀文/関十兵衛信順/吉村伝五左衛門世隆/小河與左衛門政辰/布施十衛門則正/太田要人政敏/佐藤六左衛門佑賢/三村甚衛門殷久/梶八内安広/朝倉鉄之介元長 | |
山本宇衛門組 三番 大井清左衛門武久/下野藤八郎遠歴/関次郎衛門昌大/小泉伝三郎正邦/古川吉郎衛門教孝/香取介十郎安行/鈴木伴衛門重教/中山半衛門包寛/鈴木與市重遠/小川蔵之進信重/近藤図介常盛/久米新七郎長量/中西忠衛門貞次 | |
岡田新太郎組 四番 成瀬六之進忠篤/小田源太左衛門朝永/河西源左衛円信通/小川善左衛門直秀/吉村蔵吉利謙/石川宗八郎在正/藤咲小衛門正幸/児玉伝介匡永/城所直衛門信美/鈴木茂衛門重政/河万善兵衛春求/横山甚七郎任宮/中村右門良能 | |
天野伊豆組 五番 相沢彦十郎栄章/若林宗四郎忠房/乙部吉兵衛信興/小沢善次衛門弘寛/渡邊甚蔵祐/大野太兵衛定興/岩淵介左衛門直政/横山喜四郎信源/若林角兵衛忠敬/経島伊左衛門忠房/村島與十郎蕃駕/津田十蔵信志 | |
榊原新左衛門組 六番 弓削左内賢長/増子伝四郎重量/神山繁衛門直晴/吉田佐次郎計徳/宮川金次郎安義/蔭山三郎介広胖/庄五次衛門直生/藤咲伝之允正明/梶又左衛門俊富/荷見茂衛門守善/梶川角左衛門正信/川田紋左衛門庸時/松村伝七郎常 | |
尾崎喜介組 七番 入江忠八郎正身/森田三大夫寛體/彦坂小十郎重秀/市川佐五衛門時実/片岡佐平芳補/山下伊左衛門隆教/日向富吉昌倫/蔭山四郎兵衛廣隆/石野源次郎則一/梅村源七清晴/富岡勝蔵利秀/笠間善太郎政横/今村右門/相羽惣八郎/栗田仁介興孝 | |
大御番組 20 | 市川三左衛門組 一番 後藤安兵衛則敬/朝比奈左仲泰末/千葉権平常善/安積孫衛門知之/井出弥八郎長順/山崎源七長貞/大竹源三郎親長/小柳津丹下古有/土井市郎衛門政俊/岡崎唯衛門昌綏/村田理介正興/平方伝兵衛忠善/松平亙利/国分五郎蔵胤禄 |
額田久兵衛組 二番 鈴木三郎左衛門重固/中根内蔵之介任真/朝比奈作兵衛泰通/岡野庄太郎重礼/麻田兵衛門直好/大宮彦内具重/本沢平大夫宗俊/尾崎喜八郎宗吉/丹戸大夫直興/桜井半三郎正寧/加藤勘介忠良/遠藤小兵衛従忠/大場定次郎景寧/逸見儀左衛門行礼/斎藤又三郎重阜 | |
小山小四郎組 三番 佐野孫兵衛盛時/前野伝九郎重則/岡村太左衛門経正/中主仁左衛門敬和/斎藤要人信久/山内多仲之行/佐々亀次郎長定/軽部六郎左衛門和勝/真木伝衛門一要/富田半之允敏明/鵜殿平衛門忠愛/伊東忠太夫福永/小宮山壮次郎昌堅/小野崎左次郎志通/柳瀬半七郎勝永 | |
佐藤図書組 四番 佐野仁左衛門久良/野村数衛門則行/垪和角之允勝成/遠山忠三郎景行/平戸七郎衛門幹徳/濱野政五郎孔徳/佐野甚衛門三綱/伊藤佐五衛門信忠/富田彦衛門知周/北河原甚五衛門/宇佐美惣五郎久秀/朝比奈林蔵泰直/岡崎貞之助/中村彦之進/斎藤東介清豊 | |
蘆川市兵衛組 五番 雨宮三之介干照/黒沢林蔵勝正/横山縫殿蔵君寿/津田真平信直/朝倉五郎衛門政幸/荻昇介君禄/鈴木三郎衛門皆昭/西郷儀衛門信之/鈴木三十郎重在/大田彦五郎政徳/桑原幾太郎信毅/栗田新八郎寛猛/久方久衛門定静/大田彦衛門庸也/小沢多仲永昌 | |
伊藤主殿組 六番 内藤弥太夫正勝/佐野藤衛門忠敬/大宮角左衛門正俊/浅田忠八郎重祀/渡邊織部升/前木市左衛門正節/鵜殿七郎長平/戸村惣太夫義堯/芹沢又衛門以幹/代田林太郎在方/井上藤左衛門信行/高筒吉衛門/佐野孫次郎盛勝/石山彦四郎正容/斎藤金六之成 | |
松平源蔵組 七番 青山量太郎延昌/篠本安衛門景福/津川伊平太秀敬/渡部善次直/神戸亀太郎信重/浅羽甚五兵衛昌以/芳賀庄兵衛重明/中野太助政盛/長谷川庄五郎守恭/三木陸衛門玄善/小笠原五兵衛/福原半蔵資満/石川徳五郎幹忠/野村宗太郎尚意/鬼沢尉蔵宣幹/加藤一平重応 | |
御次番 23 | 丹羽富三郎久幸/安藤彦三郎定安/皆川吉五郎重風/伊藤太郎介正好/河合角太夫正将/山下吉兵衛政忠/福地政次郎広延/柿柄伊平太敦善 |
御進物番組 | 大場弥衛門組 一番 川瀬隼太教忠/渡部乙之介秀興/小田喜作義方/丹羽九八郎久重/天野半十郎業貫/小林佐十郎正直/鵜飼長十郎益之/伊藤造酒衛門友聞/三木伊織/日向辰五郎昌正/青木藤兵衛元長/児玉三之介臣直 |
内藤右膳組 二番 小泉閑衛門古教/横田與衛門政徳/相羽弥十郎重賞/佐藤喜八郎和主/荻谷八助徹/濱島伝衛門重桓/山崎三七郎志順/筧助五郎正徳/西村八十郎矩至/横山甚次郎政惟/松本十兵衛重英/朝比奈浅太郎泰経/中島十衛門包高/立原左兵衛巽吉/酒井源十郎喜煕/谷田部渋七道彰/秋山村衛門正近/小田倉六左衛門正孝 | |
岡部忠平組 三番 24 栗田七兵衛寛氏/宮田准衛門安毅/太田原伝蔵師令/茅根伊左衛門為敬/林五郎三郎正清/西野勇吉秀一/松本久兵衛包平/大久保與十郎美仁/市川宗義清重/鵜殿長八郎/市川龍介栄友/柴田仙十郎/荒槙平衛門久敬 | |
表御医師 | 小松玄甫延年/道口隆碩貞徳/藤谷春永重邦/中村宗沢繁節/田中順沢和茂/秋山久伝盛教/添田利庵広利/向坂慎節以徳/土田荻庵常道/秋山泰元精義/岡田一琢宝孝 |
御馬廻組 24 | 榎本四郎兵衛組 一番 長瀬三衛門政音/藤田伝八郎時習/小松軍蔵清明/川村五郎衛門賢明/小野與兵衛為篤/飯島均平明郷/島太左衛門昌信/跡部竹衛門正重/高木鉄蔵則明/蓮沼縫殿定交/横山甚五郎政常/原新一郎弘/渡井小四郎昌好/安松七郎兵衛重明/塙長次郎勝之/田土部六衛門勝全/佐久間與七 |
肥田大助組 二番 日置源次郎直泰/高森半六友直/小原政之允信久/朝倉源太左衛門広成/寺門喜太平義典/鮎沢伊太夫政忠/鰹木萬衛門勝之/谷田部八介常祐/尼子長蔵久道/松田半左衛門秀寿/広岡政之介則吉/高林藤三郎義幹/落合平太夫秀俊/岡部萬吉/皆川八十吉 | |
渡邊咲兵衛組 三番 相原源五郎重浪/樫村安衛門正度/金子七之允忠義/小野七大夫正路/鈴木清衛門重以/立花源之衛門氏広/大嶺大八広孝/永田興之衛門清平/越智市大夫吉有/石川彦衛門清市/三浦源八春寿/片山喜七郎義達/武藤善吉盈謙/田丸安之允直元/小笠原小野吉/筧内匠/根本新八郎政養/鯉淵恒太郎明善/永井弥五左衛門秀宣/高根津衛門信可/篠原熊太郎秀昭/桐原兵吉義順/浅川平兵衛親孝/広岡戸大夫則正/手塚田宮/渡部幸之介/梶清次衛門宣満/富岡佐年次政徳/高橋彦大夫常則/三村善兵衛延悦/林吉次郎/津川駒五郎 | |
御進物番上座格 竹谷忠衛門高雄/御馬廻列 大関幸之進義端/御馬廻組頭列 石川惣三郎信成 | |
御用調役 26 | 山口頼母徳正/白石又衛門重隆/藤田虎之助彪 |
奥御右筆頭取 | 高安與兵衛有徳/原田兵介成祐/尾羽平蔵綱克 |
新御番組 27 | 矢野九郎衛門組 一番 間々田助九郎正則/阿部伊左衛門幸基/大井孫衛門信学/伴介三郎正定/佐々縫殿介長祐/鈴木善次平知行/森藤十郎篤義/村岡金次郎珏/池上新衛門昌徳/栗田仲衛門知義/大津源次郎国綱/大関族之介増信/小塙弥八郎章幹 |
石原主馬組 二番 手塚弥大夫盛信/宮本善七郎有寿/川上弥五左衛門有敬/中村次郎兵衛/高橋忠次諸往/鈴木庄兵衛常是/照沼弥十郎泰重/中山兵次郎/金沢善蔵儀正/大山源一郎昌道 | |
荻庄左衛門組 三番 蘆川善六正春/落合作兵衛照直/坂揚八五郎匡一/岡山杢衛門勝知/東條彦次郎繁雅/丸山六郎衛門勝貞/大森惣衛門近中/千賀三大夫玄義/白石平十郎隆清/田宮彦之允信高 | |
中山寿平組 四番 梶間五郎八芳正/濱口宗九郎義章/菊地三之衛門以升/門奈與衛門直良/福田十蔵直友/高島宅衛門泰興/大関次郎衛門惇克/多治見伝次郎同遠/鈴木長衛門政弼/津田右仲信守 | |
奥御番 28 | 杉浦嘉兵衛政敏/今井與左衛門清貫/小島平四郎信以/沼田藤之允盛徳/平山藤衛門富清/古沢軍衛門重備/三村源之允正察/青山清左衛門永次/鈴木茂衛門敬汪/鳥羽平馬晃/久木六左衛門俊章/城所政弥太信任/田中瀬左衛門直容/竹内善蔵雅寿/早川治衛門利久/佐藤平三郎吉端/滝口萬吉正行/竹内茂衛門有容/杉山惣兵衛清栄/菊地弥介高政/松井仁衛門/佐藤四郎兵衛清孝/竹内吉衛門寿祐/永岡佐左衛門信吉/近藤喜左衛門任重/志水惣兵衛貞親/伊王野又六郎資生/小沢清蔵忠英/川邊重左衛門善養/水庭源衛門庸謹/加藤伝之衛門正誠 |
御土蔵番 29 | 益子庄三郎種吉/宮寺萬衛門為富/別所彦太郎範成/島村杢左衛門行篤/中島金平高信/小国新三郎孝知/山本彦左衛門忠寛/篠七兵衛有越/国松孫次郎正明/菊地左兵衛繁之/堀口佐五衛門禎明/中村儀介利享/吉田七平敬淑/長久保熊八定/柴山祐蔵善利/小田倉宇八美遠/浅田介之允重之 |
御代官列 | 瀬古橋三郎 |
中山備前守組附 | 神代杢大夫糾/三村伝左衛門正常/小松甚之允盛泰/若林衛門四郎忠順/佐々源三郎政泰/園部五郎衛門良貴/福王忠左衛門忠誨/福田安太郎広明/小川内蔵之允重長/浅香惣蔵忠移/村松弥五郎勝吉/岡本平九郎秀俊/鵜殿七次郎長道/坂田與三郎景俊/菅與惣次秀正/岡本源八郎政常/小野頼島太郎漸/久貝権之允正敬/松本喜衛門忠誨/大河内弥六武寛/神田彦四郎重孟/林弥市正克/岡本左平太政親/塩津與衛門景温/猪飼幸次郎公彰/高橋市之平秀行/水野外記忠預 |
御普請奉行 30 | 山中五郎兵衛広胖/鈴木藤兵衛重礼/薄井十兵衛雅知 |
御矢倉奉行 | 服部源七郎常典/安藤甚左衛門俊一/岡本忠衛門祐久/松崎新八郎致徳 |
小川運送奉行 | 郡司五三郎孝善 |
御廟役人 | 飯島竹斎庸親/石川遊畦貞厚/近藤斿楽正富/潮田蟠蔵直昇/神永梅幹久徳/大島玄量守祀/橋本一水正周/岡部松翁忠昌/小泉遊斎信成/小山田晴幹高敬 |
瑞龍役人 | 綿引雄山恒延/清水鬼同輝清/米川遊山/斎藤好楽本義/小泉雲龍亮毅/小川恵山篤好/綿引雄太郎/田村耕斎 |
御厩別当 31 | 松平権蔵信峰/小泉伝吾竹明 |
御臺所頭 | 梶間孫兵衛正吉/福生常次郎重恒 |
御茶道頭 | 野田道意政徳 |
御肴奉行 | 市毛谷衛門本矩 |
小従人目附組頭 | 岡田佐次衛門秀俊/高橋太郎左衛門広達/香取儀左衛門道富 |
吟味役 | 安積覚兵衛孝昌/肥田新五左衛門忠好/小沢多門篤行/鈴木四郎衛門寛交/橋本八郎衛門清雅/宮田銀蔵政則/堀江久左衛門信之/鈴木藤三郎/加藤駒次郎辰元/青木甚左衛門範重/宇田川平介正友/矢島津大夫慎/小関惣内正通/富長六大夫国定/太田斧次郎政摸/後藤伊太夫 |
奥御祐筆 32 | 小田部長八郎守固/住谷長太夫信成/飯島彦八郎邦寧/鴨志田伝五郎重勝/有賀喜衛門重将/矢野唯之允/石川勝蔵建邦/小柳津太郎貞明/平松茂介忠徳 |
御祐筆 | 大関元次郎知徳/小林介十郎元重/富山数三郎信順/林清衛門茂福/小野鉄五郎信義/杉山熊蔵清昌/岩上勝衛門美利/富山弥平以信/鈴木安五郎直温/久米謙次郎恭敬/木曾仲衛門貞常/鈴木定五郎/久保田林太郎知崇/濱野熊五郎達献 |
御鷹師 | 高久彦大夫勝次/佐藤仁衛門忠福/山本勝三一永/萩原庄兵衛正致/石川七郎兵衛則行/小野元衛門/笠井藤衛門/山本秀五郎/佐藤萬衛門/鈴木安太郎/高久卯之次郎 |
御医師 | 森庸幹尚猷/志水宗入太定/西三喜/舟生慎庵/清水玄瑠 |
小十人目附 33 | 高野弥十郎因時/吉村新三郎影常/介川久蔵毎之/近藤内蔵唯吉/平野甚兵衛昌久 |
定御供役 | 西野六郎宜明/小林栄太郎信賢/岩上仁衛門好礼/川村新七郎正道 |
小十人組 | 大森孫太郎組 一番 小平定衛門教重/増谷三十郎詮門/三浦與衛門為方/安藤多一衛門彝/吉川甚五郎信友/寺門喜衛門義次/江橋忠兵衛篤行/戸祭水之介勝正/近藤治兵衛唯平/飛田勝太郎勝/原田銀八郎成美/皆川弥六善行/油田小三郎澄勝/古川為之介教定/増子丑三郎盛庸/平山藤四郎弘/茅根與三八信一/渡部太郎衛門/檜山勘衛門雅賢/久米彦介博高/小林勝蔵/石川富衛門清慎 |
永田九平次組 二番 34 安藤勇三郎惟栄/加治将次郎祐胤/白須平十郎直好/鹿島又三部良之/浅田伝七郎/寺門與一郎重之/谷田部雲八通倫/長山八郎忠敬/小泉彦兵衛任事/大内吉左衛門種族/細谷熊三郎/戸牧藤左衛門寛明/斎藤繁之介渡昌/浅井平八郎忠恕/長谷川雲平守信/水沢鉄五郎治重/上平三郎 | |
渡邊作衛門組 三番 35 大津吉五郎明定/中村彦八郎兼満/石川嘉大夫久敬/鈴木兵次衛門本務/長山長三郎正興/根本五六郎敬義/額賀新十郎信礼/前田介十郎景信/藤藤五郎義備/加治畦衛門胤維/田沢慎八郎信意/高久源吾信次/杉浦半之介助順/町山與兵衛正信/松井藤兵衛延英/吉田平太郎令世/鈴木弥三衛門有誠/長島弥十郎/大島勘兵衛正直/高田卯之允受命/小田大介/荻介衛門君篤/市村治部介善長/清水蔵之允 | |
御蔵奉行 35 | 瀬尾弥一衛門信富/横山善四郎信美/秋山茂三郎忠彦/吉川兵蔵常徳 |
御馬乗 | 豊田又之介広道/堀口幸介重有/s小沼次三郎重氏/後藤政衛門盛徳/岡見彦五郎達広/白石藤十郎直候/小泉金之介恒久/岡見治左衛門/堺野五作忠寛/瀬谷三十郎正廸/堀口介衛門/豊田金蔵広信/堀口新八貞則/岡見鉄太郎 |
御馬医 36 | 豊田忠衛門信政/桑島清衛門厚宗/横山喜衛門商毅 |
御買物役 | 岩崎弥五兵衛忠順 |
御絵師 | 森田養雲惟章/山内伊村栄以/池田阿彦商徳/幡崎鼎 |
御同朋 | 山方運阿弥知利/玉造錬阿弥知政/河合瓢阿弥正敬 |
御徒目附 | 荒川戸田衛門信吉/和田善太郎久賢/増山理左衛門茂由/立花源六忠勝/菊地惣次郎知之/宇佐美平五郎高泰/松岡忠七郎正保/三谷政弥太正光/小島庸蔵信愛/天海政太郎正芳/宇田川市衛門正光/石川吉次郎明徳/塙清之允勝笄/宮田扇衛門安珪/本郷大次郎則正/里見宗三郎親為/板橋源介/井田源八郎/近藤象介/松浦定衛門/水庭金五郎庸明/小田山介七郎/田島謙之允/新家半之允政継/皆川又四郎正広/沼田久次郎忠誨 |
御徒番組 37 | 松平龍四郎組 一番 小泉閑兵衛古敏/河原田金次郎暢通/秋山弥九郎盛泰/村田弥一郎正定/岡田留五郎信貞/尾高辨蔵宅直/高根千蔵信敏/武石仲定吉/石橋為八郎義安/植原藤九郎寿之/岩間力太郎/塩谷吉三郎/檜山源太郎富宣/細谷仲衛門正敬/樫原留三郎忠徳 |
加藤四郎衛門組 二番 乾又八郎貞明/小川熊三美至/大森団七郎勝之/岡見林之介経興/師岡又次郎興行/菊地柳蔵義順/今井又衛門清道/余語猶衛門守広/檜山源蔵重正/熊岡九衛門本道/佐藤彦三郎重礼/岡部将三郎 | |
加藤伝十郎組 三番 加治毅助嘉彰/宮本正助忠得/五百城縫殿介吉利/小林惣三郎義孝/桜井豊三郎政則/青山半七郎忠良/寺門虎之介信篤/三橋六衛門弘道 | |
鈴木靫負組 四番 安井七三郎正誠/鳥羽茂太郎維祺/増谷元衛門高吉/川上三郎衛門有之/平塚辰蔵安之/松島千之介茂孝/名越平蔵正尚/竹内巳之介有元/大木秀太郎定則/市毛十兵衛/小泉千太郎 | |
筧猟之介組 五番 小瀬軍蔵則行/飯村太左衛門昌節/梶間孫十郎/鹿野與市/桜井彦八郎/松浦鉄之介重寛/能勢源一郎伴興/早川勇太郎利元/中村大次郎一貫/福田與三衛門為悦/亀井宇八/福生熊次郎唯徒 | |
朝比奈七郎衛門組 六番 永井寅蔵竹用/高市大吉定道/今井九兵衛惟武/岡本五百衛門政徳/佐藤次衛門政本/平山八十次郎忠信/駒田久左衛門信久/佐川清蔵暢於/小幡又蔵政孝/高田十五郎安清/小林三次郎誠/松井雄三郎維定/石川彦太郎清忠/鈴木辰四郎/宮田権吉/武藤常次郎常典/館野彦衛門村導/栗原原八郎義之/片岡三八郎秀安/菊地弥次衛門/橋詰富三郎幸当/佐野庄左衛円盛久/柿柄徳太郎/平本岡衛門貞夏/赤井四郎左衛門忠昌/市村仁衛門道信/高野九郎兵衛吉之/近藤良介/山岡陸衛門/中川正蔵/中村権之允惟孝/小山田直三郎 | |
與力 39 | 栗原新八敏政/前沢藤三郎/梅沢辰三/岡崎富次郎/武田監介尚徳/樫村喜内安敏/小田部善九郎祐順/菊地八兵衛久敬/白石長衛門隆久/川上嘉衛門/立花平介/堀口庄太夫/鈴木祐衛門順正/伊藤新兵衛/落合郷衛門/大塚新衛門/石川七五郎/鈴木忠四郎/君島千之介亮朝/武石常衛門/岡崎彦次郎義大/橋本昌衛門/小田野友衛門正勝/川島與七郎信成/佐藤理十郎信厚/関新兵衛通克/川島徳左衛門信成/平野市之平/渡部清左衛門直政/照沼瀬左衛門春道/茅根源次嘉教/石川善兵衛/富山太衛門惟親/川邊佐次衛門元重/矢野伊左衛門忠篤/河野権介通尚/萩谷恵左衛門信道/大内東蔵/寺門與蔵敏好/宮本左一郎虎孝/榊原多田介藤厚/鈴木栄吉重春/坂揚清衛門信成/中川彦四郎常矩/舟橋弥五郎/渡井佶衛門/檜山三七郎/宮田任之介/小室左吉順/後藤源三郎克昌/大胡丹蔵定功/島田権三郎 |
郷士 41 | 南分 大内要介/芹澤外記/立原弥一郎/須藤曾兵衛/折笠勘兵衛/斎藤良衛門/白井小衛門/須藤弥十郎/竹内仙衛門/竹内橋三郎/濱野茂衛門/室町庄五郎/川又次郎衛門/成井節之介/石田丹次/榊原敬介/谷津友之介/綿引新三郎/須藤六郎/秋葉友次郎/後藤友衛門/羽生仁吉/雨宮鉄之介/宮本尚一郎 |
武茂分 北条斧四郎/岡崎雄之介/加倉井淡路/森田直三郎/西野忠左衛門/小宅三左衛門/後藤信之允/秋山孝次郎/石井繁之允/薄井貞蔵/小川修理 | |
太田分 小林進太郎/小林豊次郎/羽部簾蔵/塙茂一郎/鴨志田又左衛門/小沢弥三衛門/飯村清蔵/菊地忠衛門/金子民部衛門/武弓惣次衛門/羽部専十郎/立原伝重/益子軍蔵/堀江彦三郎/小沢小太郎 | |
松岡分 大内勘衛門/樫村所衛門/黒澤才介/大森伝五衛門/大久保十次郎/長久保源五兵衛/岡部左仲/西丸勇五郎/荷見甚衛門/佐川八郎/長山萬次郎/野口友次郎/武藤七之介 | |
小普請組 幼少平以下 43 | 長島三太夫/相沢銀蔵忠厚/松崎深翠克俊/三宅十衛門/徳大寺勇次郎/木股留次郎勝文/岡井笑来/清水助太郎政信/鈴木秀五郎貴恒/桜井鉄之介常徳/藤田又三梯/水谷弥三郎利愛/清水雲倬利信/池原捨三郎正誼/介川亀吉通直/大竹元吉/小室太郎作高雄/一瀬藤兵衛定計/近藤吉次郎忠道/坂場惣太郎政清/森本嘉蔵景安/加藤木庄八郎久伊/岡見治平智弘/佐々木政衛門正直/加藤伊之介泰正/荻金三郎君徳/依田平九郎處泰/根本介次郎盛隆/佐野鉄太郎信之/跡部小藤太正直/大越儀三郎吉広/寺門八百吉義篔/永井弥八郎忠重/石野太郎八則忠/増子辰三武和/岡部佐五御門貞明/三木金次郎之方/大橋松次郎寛矩/滝田與七郎通春/本沢介次郎忠徳/柴田寅五郎之道/塩谷安斎久徴/新井謙吉勝俊/平山園衛門貞明/林平五郎信敏/谷田部藤吉/稲垣平太郎重遠/内藤鉄太郎成邦/鳥井伝之介清直/野村志摩/深沢巳之次郎/吉村直三郎隆政/楊友的元長/小川徳次郎正直/佐久間熊三為任/矢部木孫之介/楠彦之介正本/山田平吉/戸沢仁次郎/疋田作之介盛盈/坂部四郎左衛門信光/江原伊兵衛之信/根本半衛門徳隣/後藤弼惣次善時/中山五作信友/介川寿泉惟重/津村鉄之介盛直/吉村伝介隆清/沢田忠左衛門/清水亀五郎/雨宮金次郎子次/小池安之允友順/小沢襄次郎良辰/小岩井清泉兼淑/岡山鉄太郎敬吉/秋山八十太郎長義/倉次蔵之介高操/蔭山秀次郎広義/加固萬吉昌永/伴忠蔵重遠/豊田彦次郎亮/塩谷小五郎昌穎/矢野七三郎長邦/岡見平三郎/小宅沖之允/高橋鉄三郎広政/鈴木彦四郎/沢田源蔵惟吉/石川助之允勝乗/伴徳太郎/野々山喜代之介/岡部五郎衛門忠義/蘆沢吉太郎/小宅栄吉長年/斎藤吉太郎/阿部七兵衛正明/都筑勝五郎惟健/椿木清蔵信成/杉浦恙三郎政安/藤田乙蔵/渡部富之進/小林勝次郎/高須雄次郎/松本平左衛門/川口鉄太郎/小瀬鉄太郎/桑島慎三郎/小田倉子之介/岩崎鉄吉/白石捨五郎/竹田梅栄/豊島源之介/田原彦三郎 /西郷寅之允/人見辰次郎/大嶺惣七郎/奥谷三近/笠井類之介/兼子吉之介/望月誠三/平本甚太郎/小池巳之次郎/勝浦有益/田中巳之次郎/岸伝五郎/鳴海富蔵/近藤金吾/馬島安益/藤田季彦/増子小作時隆/栗原宗立/須藤秀五郎/石川権次郎/鈴木富蔵/濱野田宮/穂坂市九郎/柏吉次郎/高橋弥吉/綿引伊衛門延寿/矢野彦之進/片岡千之介/小池子之介/荒川秀太郎/松岡市太郎/手塚鉄次郎/小野宗三郎/神永鉄蔵/海野八郎/鈴木金三郎/矢野倉多仲/河合鉄太郎/坂場熊吉/望月隼人/三浦謙吉/小泉小三郎/吉田留之介/竹熊源衛門通倫/原政之介/山国喜八郎共昌/内藤半平/内藤市松/望月鉄三郎/菊地扇三郎/筧巳之次郎/鈴木三蔵/宮井玄忠/篠本元生/三宅留五郎/大岩伴次郎/石川玄臺/井坂兵左衛門/関口為之進/関勧水信成/信木一翁方/井上末吉/鵜飼弥吉郎/加治長三郎/平野蔵次郎/金子夢雪友近/松下田宮/塙扇蔵/根本祐介/吉田吉太郎/木村権次郎/介川金衛門以直/木内玄民/高山雄三郎/浅野昌順/三木源八之吉/戸崎弥次郎政徳/根本清衛門忠吉/北条惣五郎敬/関弥八郎正吉/前島徳三郎 |
遠慮 47 | 吉弘五郎兵衛/岡本六之介/小野沢重五郎忠能/佐々木鉄之允/鈴木鐘吉 |
蟄居 | 大井六郎左衛門/根本金八/三橋七十郎思誠/岩沢三衛門秀 |
下馬乗 | 宮本政五郎/江幡逸平/加藤甚之衛門/加藤徳三郎 |
御茶坊主列 48 | 町井善佐和徳/須藤春悦 |
海老沢津役 | 江幡兵介矩美 |
御中間頭御掃除頭黒鍬頭兼職 | 永井十介資敬/川崎丈衛門義徳/片岡吉兵衛周文/初瀬與三兵衛克矩 |
史館物書 | 秋山豊之介盛敏/宇留野庄次郎弘/柏庄左衛門/飯村榴太郎輗/川崎惣蔵益謙/国友與五郎/柴田銓之介銓渥 |
御用部屋物書 | 小山平次衛門正信/大畠理八郎政以/高橋重郎衛門則祐/高橋新十郎惟貞/高畠惣五郎常徳/西野庄蔵元吉/樫村平三郎/山岡善八/中村金三郎 |
御臺所人 | 鈴木五衛門重利/鈴木惣衛門安次/生井幾之介規長/菊池三蔵直亨/小林七之介/桐原周蔵/園部弥一衛門/根本八十衛門/沢善衛門/鈴木惣太郎 |
立合役 49 | 石川覚左衛門/伊藤善次郎/照山庄衛門 |
御目付坊主 | 白石久也吉元/沢畠妙悦 |
御茶道 | 吉川善陸昌良/小松崎普朴福照/鳥羽田長圭/小泉安斎誠明/桐田宗甫氏興/田中長意/福地欽斎 |
御文庫役 | 佐久間貞介/丹虎次郎/椙本甚衛門/鈴木源四郎/中田藤八郎天祐 |
牢守 | 富田太之衛門 |
御役者 | 島屋吉兵衛光周/松田又八光一/大原造酒之介軌年/田中庄衛門持勝/山本弥三衛門寛之/島屋松太郎義信/山下勝之介昌胤/福村久二郎信睦/斎田甚四郎一則/植田源八渋晴/幸順之介順親/岸本理三郎敬慈/済藤勝司辰茂/山本七郎衛門忠信/大塚柳三郎信一/植田鉄三郎義局/一噌元次郎政教/高木茂八道揆/平野卯之介弘/平野八平次好元/山口三次郎貞清/雨森辰之介 |
御坊主 50 | 秋山風清/沢啓悦/小野源泉/宮部福斎/須藤春賀/川端藤悦/綿引郡悦/藤咲松孫/飯田道啓/相田盛林/藤田善渓/山中久雪/茂木善賀/相原正悦/市川一船/沢雲悦/照沼幸三/加藤林斎/福田松林/戸村立盛/大内柳波/尾崎一甫/横山萬喜/栗原松栄/田島春哲/戸田阮睦/安藤安賀/沼田耕悦/古郡金悦/大島珎悦/川端藤淵/大島嘉泉/綿引宗悦/間々田圓賀/大森市斎/筥木栄賀/山崎啓順/菊池錦倫/鈴木秀也/田邊青賀/加藤木謹悦/小山田道達/田邊長悦/笠井藤斎 |
御小僧 51 | 滝春悦/木村順嘉/小貫寅吉/菊池鉄斎 |
御臺所小役人 | 宮崎清五郎道貫/佐藤政衛門/五十嵐弥四郎/白石豊三郎/小堀定五郎 |
御春や小役人 52 | 桑島半之介/畦田金蔵 |
御艫乗 | 川上庄介 |
寺社方手代 | 安島大夫/茂垣秀三郎直道/佐々木重次郎/高野了介/木村隼之介/相田内蔵介/鈴木善四郎/小山田正之介 |
吟味役列 四郡勤 | 照沼庄八 |
御土地方御郡勤 | ○長島二左衛門〈長島尉信〉 |
御郡方手代 | 南 吉成又衛門支配 高倉介衛門貞幹/鈴木庸介/笹島雄三郎/佐藤平左衛門/松本藤兵衛/大曽根理兵衛/渡部喜左衛門/竹内半三郎/菊池源次郎/川又重兵衛/小崎栄介/庄司弥八郎/宮部孝三郎/永井政介/小島郁蔵/西野孝次郎/沢田彦兵衛/伊藤市十郎/今泉小衛門/川又弥十郎/永井彦五郎/小幡為三郎/高野矢之介/菊池與介/増子政次郎/木村伊衛門/石井蔵次郎/神永蔵吉/広瀬元八郎/大沼平蔵/柏新兵衛/杉浦伝十郎/市毛熊之介/小林徳次郎 |
武茂 金子孫二郎支配 加納多一衛門/大内與一郎〈正敬〉*/中村三五衛門/小林理三郎/永佐甚之衛門/柏弥兵衛/鹿志村忠兵衛/鈴木半十郎/立原與三衛門/中村軍三郎/天野正五郎/河合勝五郎/北条郡介/水野哲太郎/野島佐三郎/三田寺善次郎/安島主三郎/江幡甚次郎/園部一次郎/小島俊蔵/川島蔵之介/小沢弥五郎/平沢直三郎/杉山伊三郎/西野忠三郎/袴塚三衛門/樫村透之介/川又才介 |
|
太田 鈴木庄蔵支配 関幸三郎/寺門太一衛門/加藤政衛門/小松崎平八郎/加藤善兵衛/河野吉兵衛/西川彦五郎/酒葉周介/今川彦介/大津東四郎/小島庄三郎/門井久次郎/石崎貞吉/渡部篤之介/市毛清三郎/斎藤所八郎/川崎太兵衛/塙左五郎/榊千代太郎/小山兵五郎/安島弥七郎/宇留野久三郎/清水與三郎/佐藤健之介/梅津卯之次郎/長山蔵次郎/田邊儀兵衛 | |
松岡 会沢清衛門支配 山本儀兵衛/永井長十郎/大森左次郎/桜井了介/市毛佐吉/後藤孫衛門/粉川孝五郎/長谷川藤三郎/軍司唯四郎/大沼與三次/高野平五郎/清水嘉兵衛/入江信之介/平塚登一郎/大内藤蔵/鈴木弥八郎/飯村萬吉/河野吉五郎/川野邊吉五郎/磯部幸吉/田崎英一郎/加藤祐介/大久保喜三郎/坂場鉄之介/川崎佐三郎 | |
歩附方手代 56 | 小幡甚五兵衛/鈴木宗介/永作六之介 |
人足番場手代 | 綿引織衛/栗田庄左衛門 |
御勘定所手代 | 菊池太衛門博高/寺門徳五郎温理/村上伝次衛門繁辰/菅谷治兵衛敬長/小泉七左衛門信好/小池辰次郎長順/小泉次介/竹内政蔵惟寅/三村與七郎/照沼平三郎/神永左二良/中村儀衛門/宮田清三郎/永井十三郎/磯野源四郎/後藤小平太/室伏園之助/大久保久八郎 |
御勝手方手代 | 原十左衛門/菊池九郎左衛門/森権蔵/飯村藤介/富田清兵衛/菊池永三郎/江幡甚太郎/大関彦八郎/柏原壮蔵/西野左一郎/青木雄五郎 |
御金方手代 57 | 長山佐左衛門/後藤小太夫/瀧田長左衛門/安島彦衛門/関幸五郎/庄司東衛門/栗林長三/吉川源介/五藤弥平太/中田金兵衛/渡部庄五郎/中村忠次衛門/大内市三郎/高瀬弥一郎/介川小三郎/村山鉄次郎/畦田子之介 |
御役金方手代 | 小川忠衛門/菊池弥兵衛/白石善三郎/安島庄次郎/照沼甚衛門/矢口軍次衛門/小島弥大夫/宮田吉兵衛 |
海老沢手代 | 村山平次/菊池彦四郎 |
大納戸方手代 | 富山次衛門/田中民衛門/庄司/横山鉄三郎/大貫政吉/田中己之介 |
御櫓方手代 58 | 永井重左衛門/江幡仁衛門/永井源兵衛/秋葉源三郎/大久保藤衛門/兼子與一衛門/大野金之介/川又久蔵/伊藤栄三郎/今橋茂三郎/菅理三郎/富田東蔵/沢畠熊蔵/寺島弥平次/五島伝吉 |
御腰物方手代 | 河合幸吉 |
御普請方手代 | 梅津藤次郎/菊池庄次郎/金沢直蔵/大久保庄五郎/倉部平八/中島吉兵衛/小山善太郎/石田清三郎/軍司富蔵/大高彦蔵/大津雄衛門/白土清衛門/山田四郎蔵/湯沢貞介/横須賀清蔵/岡本彦五郎/川村軍次/中川蔵三郎/丹藤弥一郎/一沢千蔵/川又雄五郎/永井小次郎/菊池五三郎/大谷直三郎/佐久間與三衛門 |
小川運送方手代 59 | 住谷善左衛門/木村左一郎/神永藤四郎 |
御厩方手代 | 大谷善三郎千秋/大津喜八郎/会沢栄介/樫村與兵衛/滝田佐介/広瀬貞次郎/足立寛蔵/山口弥五郎 |
御肴方手代 | 井出辰三郎忠順/清水安太郎/樫村伊三郎 |
御数寄屋手代 | 渡部惣介 |
御蔵方手代 | 栗林善兵衛/所清三郎/遠峰茂八郎/川上與十郎/園部源衛門/小沢昌次衛門/小林吉兵衛/菊池祐八郎/森部與三次/田口市衛門/長谷川安之介/丹下左五郎/長山亀三郎/鈴木伊左衛門/江幡政平/菊池庄五郎/岩間茂七郎/平野次兵衛/屋代助三郎/高野矢一郎/大津東次郎/田崎辰二郎高明 |
御買物方手代 60 | 村山小衛門/横田富三郎/東ケ崎得十郎/神永介次郎/萩野與一郎/安辰太郎 |
御職人 | 中沢勇蔵/岡野金左衛/桑屋喜太郎/畠左平/滝田吉衛門/小野喜藤次/坂井弥平太/高岡清三郎/藤村弾六/藤間弥兵衛/塚本弥五郎/榊安太郎/内藤源十/郡司平吉/館縫殿衛門/鈴木兵三郎/郡司太平次/杉山弥十/鈴木隼之介/桑屋善兵衛/河野東之介/直江新五郎/鈴木吉蔵/安藤又吉/国友與三郎/鈴木介三郎/南条雄三郎/畑恒五郎 |
御石場守 | 小口七左衛門 |
御町口書 61 | 高野亮介 |
内物書 | 宇留野所衛門/坂場善次郎/清水左十郎/生井秀三郎/鈴木孝次郎 |
手代格 | 西野浅衛門/岩間與次衛門/天野庄司衛門/野島壮介/小口八蔵/清水安左衛門 |
以下御目附同心より獄屋番迄廿五役御目録之次に出す
〈「御目録之次に出す」とは、本規式帳の冒頭部分に目録があって、そのなかに25の役職が書上げられていることをさす。氏名などの記載はないが、それぞれに人数のみが記載されている。本表末尾に掲出した こちら〉 | |
鶴千代様御附 | 鵜殿平七/小松崎権平久重/多田伝衛門次盛/梶元悦/菊池寿専/豊田安斎 |
峯寿院様御附 | 浅利九左衛門定知/山田六郎衛門信敏/吉村道仙篤敬/大橋貞元弘道/鱸清庵/鵜殿内匠広胖/中村左一郎直好/鵜殿友太郎広正/岡本八郎左衛門秀詮/大津伊八明教/檜山儀左衛門雅吉/介川治衛門毎利/小泉多衛門全義/斎田安五郎貞政/菊池伊三郎克明/鈴木宇平太春芳/松本権兵衛利尚/梶山長衛門直英/島田六衛門徳信/草川五衛門貴和/林長衛門信首/檜山恒衛門義成/吉成半蔵豊寛/山口與七久平/庄司東八郎茂厚/相差吉蔵景福/松代林衛門徳永/橋本茂八郎政行/安藤宗衛門俊重/永山伝衛門知義/川村七之介/福田勇佐/松本祐古 |
皐安院様御附 62 | 根本平大夫政長/山崎伝四郎直温/山方源介知亮/竹内儀八郎恭基/金子久衛門秀盛/津田平介政布/安井杢三郎正利/小林長三郎有恒/加納清三郎/草川介衛門知義/深作次十一正/白石藤兵衛/小幡伴介 |
鷹司政所様御附 | 今井喜左衛門孝則/小幡又五郎正寿/伊藤権衛門惟馨/大久保祐吉忠包/菊池杢兵衛/福井権之允/武田金吾/宍田甚衛門 |
二条順君様御附 | 栗田八郎兵衛寛能/小泉伝兵衛誠意/園宮喜四郎正久/樫村銀次郎/岸鉄太郎有清/相川庄衛門克之/安藤全兵衛信富 |
松操院様御附 63 | |
瑛想院様御附 | 中村弥平忠幹 |
規姫様御附 | 栗田信衛門/松浦喜平次重永/安井和田衛門政敏/磯野長兵衛益明/加固五郎八乗勝/江幡縫殿介信道/田島伊兵衛庸重/今橋幸吉/金子庄蔵/吉田伝蔵/石島忠次 |
英勝寺様御附 | 能勢源兵衛伴美/十河祐元広明/長山宗圓行広/郡司幸介/渡部長兵衛貞/鈴木八三郎由準/川又九衛門顕福/生井幾衛門規泰/根岸喜左衛門直栄/斎藤扇蔵盛吉/君島宇八郎幸和 |
松平大炊頭様御附 | 小田與三郎朝清/井坂嘉十郎昇政/大久保千蔵衆甫 |
賢姫様御附 | 海野泉蔵順/佐川與五郎中暢/川崎與一衛門/塩津孝次郎/増田永介 |
祝姫様御附 64 | 井坂久左衛門義隆 |
■ 御目附同心より獄屋番迄廿五役 6
御目付同心/御舟手同心/御城代同心/御奉行同心/御持同心/御旗同心/御先手同心/御守殿同心/奥同心/御留圭居同心/町口書/御庭同心/町同心/小川御舟頭/御草履取/御駕籠之者/小道具方/押之者/御中間/御升取/御蔵方御中間/御黒鍬/御厨御中間/御掃除之者/獄屋番〈計1686人〉 |
余談 長島の人物註
末尾にある祝姫について次のような註記がなされている。
祝姫様天保十二年山邊兵庫様へ御輿入後 御城内へ御帰、兵庫殿も御逝去也、祝姫様嘉永六年癸丑年三月瑛想院様江戸御上り之御留守御逝去也、よつて瑛想院様三月卅日御下国、祝姫様御逝去御聞被成、四月御葬被成、御年廿八
祝姫は徳川斉昭の娘。天保12年(1841)家老山野辺兵庫義正の妻となる。水戸藩は天保7年に海防のために多賀郡助川村に館を築いた。兵庫の父山野辺義観は家臣たちを引き連れて水戸から移った。弘化2年(1845)に兵庫が跡を嗣ぐ。その兵庫が嘉永2年(1849)に26歳で没すると、祝姫も4年後の嘉永6年3月28歳で亡くなる。祝姫が亡くなったとき斉昭の生母瑛想院は江戸におり、3月30日に帰国して祝姫が亡くなったことを知り、4月に葬儀を行った、というのである。長島は天保14年に水戸藩を離れているから、長島は伝聞によってこの情報を入手したのであろう。
これ以外にも多くの人物に註記が施されている。多くは伝聞であろうが、なかには実際に接しての人物評もあろう。そのうち何人かについて紹介する。
奥御番組の佐藤平三郎について「佐藤平三郎殿ハ有名ノ本草家ナリキ、著書アマタアル由」、中山備前守組附の小野瀬島太郎について「小野瀬ハ詩人也、能書也」と言う。久慈郡留村(日立市)の庄屋だったが、小宮山楓軒が紅葉郡奉行のときに抜擢された御郡方手代(武茂組)の大内與一郎(正敬)については経歴を次のように記す。
大内與一郎 天保十二丑七月十四日御用弘道館御文庫方上坐被仰付御郡方抜ル、嘉永八年病死、大内氏はもと留村の名主也、小宮山殿郡奉行之節被召出
ところで、大内正敬が「国制摘録」において批判する藤田幽谷、その子、御用調役の藤田虎之助彪(東湖)について、長島は次のように記録する。
藤田虎之介殿、亥〈文政10年〉十一月廿七日御留守居物頭也 同日御小納戸列 同日御先手物頭史館勤ニ成リ、庚子〈天保11年〉二月御側御用人 己卯年〈弘化元年甲申〉五月中納言様御退隠之節公義御咎ニテ幽居被成
東湖はこの後蟄居から宅慎、そして斉昭の復帰とともに藩政に関与するようになるが、安政2年(1855)江戸を襲った大地震で圧死した。
一方、藩内の反藤田派について、小十人組の谷田部雲八を「安政四巳八月十一日斬罪、大悪人」、御馬廻組の根本新八郎について「安政三辰四月廿五日揚ヤ入、結城寅寿へ党し候悪人」とし、大番組に属する小宮山壮次郎昌堅について
小宮山楓軒嫡子也、学文ハ嫌也
小宮山楓軒は天保9年致仕し、11年に没しており、子昌堅が跡を嗣いでいた。昌堅は学問は嫌い、という表現に長島の自負と反小宮山、ひいては反立原の意識が見え隠れする。水戸藩内の内部抗争について、長島がどちらの側に共感をいだいているかがわかる。