郷土の歴史〈多賀町〉 目次
本書は茨城県多賀郡多賀町域の歴史を記録したものである。多賀町は1939年(昭和14)から41年にかけて河原子町・鮎川村・国分村・坂上村が日立製作所多賀工場の進出にあわせて対等合併した町である。16年後の1955年に日立市に編入する。
編纂委員(下記参照)には町助役、町会議員、企業の役職者などのほかに歴史学者の名がある。
- 編 者:多賀町郷土史刊行会
(編纂委員長:大窪定一多賀町長) - 編纂委員:海野秀 大窪訓一 海野三四郎 宮田建麿 丸山寅松 丹規矩 河村四郎 浅野春三 鈴木彰 瀬谷義彦 佐藤久夫 照山堅彦
- 発行所:多賀町
印刷所:日立製作所印刷所(東京) - 判 型:A5判
- 本 文:149頁
- 発行年:1953年(昭和28)5月5日
内容細目
口絵写真 5点 | |
序 文 | |
第一編 時代の変遷 | |
一 往 古 昔の多賀町 文化漬産(古墳と発見遺物) 坂上田村麿の伝説 |
… 1 |
二 豪族時代 大掾九郎宗幹の大窪居城 佐竹の勢力 鹿島文書と大久保、河原子 伊賀氏と大窪氏 甕ノ原合戦 孫沢原の合戦 坂上三十六騎 文禄の検地 佐竹の移封と大窪城主の最期 多賀町地内居住の諸館主 |
… 7 |
三 徳川時代 水戸徳川氏 寛永の検地 義人照山修理の刑死 土木工事盛んに行わる 大久保の大火 石倉山公事 水戸義公諏訪の錦谷亭に遊ぶ 下孫の市公事 伝染病流行す 延享、寛延年聞の凶作と天明の大洪水 河原子と水木の大火 下孫宿場の繁盛 大久保の暇修館 天保の検地 河原子の海防と東山陣営 元治の騒乱 |
… 22 |
四 明治時代以後 水戸藩庁置かれる 戸長、副戸長の制 聯合戸長の公選 市町村制の実施 河原子水道の敷設 常磐線の開通 大正から昭和への変遷 人口の動態 |
… 46 |
五 多賀町の誕生 多貿工場の誘致と土地の買収 河原子町と国分村の合併 鮎川村の合併 多賀町の証生 坂上村の合併 |
… 58 |
六 発展する多賀町 |
… 65 |
第二編 地誌的概観 | |
一 地史的に見た多賀町の形成過程 |
… 67 |
二 多賀町の地勢と地質 |
… 68 |
三 地名の起源 |
… 69 |
四 街道の変遷 |
… 70 |
五 面積及び広袤 |
… 71 |
第三編 産 業 | |
一 古文献に現われた多賀町の産物 |
… 73 |
二 現代の産業 農業 漁業 林業 商業 工業 |
… 74 |
第四編 名所旧蹟 | |
一 泉ケ森 |
… 86 |
二 田楽原 |
… 88 |
三 大窪城址 |
… 89 |
四 大窪城主の墓 |
… 90 |
五 孫沢館址と要害城址 |
… 92 |
六 諏訪の館 |
… 93 |
七 大久保八景 |
… 94 |
八 風穴と水穴 |
… 94 |
九 諏訪の梅林 |
… 95 |
一〇 諏訪の錦谷亭 |
… 96 |
一一 鳥帽子岩 |
… 96 |
一二 河原子八景 |
… 97 |
第五編 神社と寺院 | |
一 神 社 泉神社 玉沢稲荷神社 愛宕神社 津神社(水木) 吉田神社 大山祗神社 鹿島神社(大久保) 鹿島神社(下孫) 伊勢神社 諏訪神社 天満神社 津神社(河原子) 八幡神社 厳島神社 鹿島神社(成沢) 熊野権現勧化運動 |
… 100 |
二 寺 院 日輪寺 覚念寺 長福寺 東福寺 |
… 107 |
三 廃 寺 普済寺 宝塔寺 常光寺 正伝寺 神宮寺 海蔵寺 東林寺 満泉寺 河原子の五堂二ケ寺 |
… 109 |
第六編 人 物 | |
一 過去の人物 大窪久光 大窪采女 山本丹波 岡部重政 岡部玄徳 大窪詩仏 神永直春 照山修理 鈴木白兎園 海野源兵衛 多宝院祐誠 大窪池屋 宮田六和 岡部得庵 |
… 114 |
二 旧河原子町歴代町長、助役、収入 |
… 123 |
三 旧国分村歴代村長、助役、収入役 |
… 126 |
四 旧鮎川村歴代村長、助役、収入役 |
… 128 |
五 旧坂上村歴代村長、助役、収入役 |
… 133 |
六 多賀町出身の郡会議員 |
… 135 |
七 多賀町出身の県会議員 |
… 138 |
八 多賀町制施行後の町長、助役、収入役 |
… 139 |
九 多賀町制施行後の歴代議長、副議長 |
… 140 |
附 多賀町歴史年表 | … 142 |