史料 常磐炭礦茨城礦業所新体制座談会

炭礦の社会史研究会

資料について

茨城礦業所タイムス 第407号 1面

凡例

  1. [1]縦組を横組にした。
  2. [2]明らかな誤植は訂正した。
  3. [3]本文中の[ ]は編者の註記

参考

所員の質問に答える茨城礦業所長渡辺三郎について簡単に紹介する。
 1912年(明治45)に宮城県仙台市生まれ。33年(昭和8)日本大学専門部を卒業後日本橋の大阿久石炭商店に勤めた後、39年に入山採炭(株)本社に入社。41年同社経営の中郷無煙炭礦(多賀郡北中郷村)に転任。44年磐城炭礦(株)と入山採炭(株)が合併し、常磐炭礦株式会社設立。48年常磐炭礦(株)茨城礦業所労務課長、64年に常磐炭礦(株)取締役、茨城礦業所長となる(『北茨城名士録』)。


生産は需要によって変わるもの
 経営者にきく86万トンの新体制

〝茨城の現況と将来〟を

経営者にきく会が去る27日、礦業所会議室において開かれた。
 質問は、需要の見通しから鉱量の問題に及び、更に人事関係へと発展していった。
 千葉課長の司会によって進められた二時間余に亘る会の模様をお伝えして、全従業員の参考に供したい。(文責記者)

[座談会風景写真略]

 出席した人々は
 質問に答える
礦業所長  渡辺三郎
礦務部長  立山 正

両氏の経営者側にきき手は
中郷礦採炭係長 笹原茂男      労務課長   高橋 進
同採炭機械係長 渡辺則重      機電課長   対馬 謙
同 採炭主務者 根本秀寿      機電係長   志賀高晴
神の山採炭係長 大角暢三      中郷労務係  大平喜市
同  機電係長 根本茂雄      神の山労務係 土屋三男
同 採炭主務者 中崎敏夫      資材課生用係 芳賀康幸
                  会計課会計係 須藤正弘
の十三氏、なお司会は 庶務課長 千葉直彦
のみなさんであった

合理化に終りはない

坑内構造と集約を理想の姿としたうえで
 46年度から増産態勢にはいる

完全三交替或いは
 四交替出炭を
  考えている

残るは
 常磐一社だけ

二斜坑のあとは
 南坪下水平坑を開削する

働きよい職場をつくれば
 すべてが解決する

将来は採炭員も仕繰員も
 労働の質・量が同じで賃金も同じになる

労働力不足は
 日本全体の趨勢

払の自走枠化ということは
 払の人員を仕繰員にすること

片磐長は
 五〇〇〜八〇〇米が理想

将来の需要は
 電力一般向け

縮小均衡のネライは

会社は
 従業員のためのもの

休日の出勤には
 普通日に代休を

事業は
 努力の連続

アイデアのあるところに
 新機械ははいる

近衛師団だけで
 86万屯確保

本鉱員で出せるだけ
 出して貰いたいんだ

若人よ勇気を出せ!!
 自走枠化・無人化に向ってただまっしぐら

自走枠を理解しよう 希望によつて見学会を

石油との関係
 はどうなるか?

賃金は
 既に磐城と同じ

組に支払う金は
 年間約五億円

品質は極上の品を

経営に自信