茨城県立歴史館史料叢書 一覧

本叢書は茨城県立歴史館においてかつて行われていた県史編纂事業の成果『茨城県史料』のいわば続編にあたります。1998年から再開されました。
 それらの仕事を一覧できるページが見つけられなかったので、個人的なメモのつもりで、かつ私の関心にそって作りましたので、記事にバラつきがあります。

巻数 書名及び内容 発行年
20 宮本茶村「安得虎子」
通称尚一郎。実名元球。茶村は号。寛政5年(1793)生まれ。常陸国行方郡潮来村の名主。水戸藩郷士。山本北山に儒学をまなぶ。文久2年(1862)歿。70歳。本書は中世常陸国の歴史をまとめた「常陸誌料」など晩年の著作の元となる史料を写したもの。原本は茨城県立歴史館蔵
2017.3
19 徳川治保・治紀関係史料
徳潤遺事(小宮山楓軒増補) 智仙院禅尼御行状 武公遺事 久方定明見聞録附録 水戸御国武鑑
2016.3
18 一橋徳川家文書覚了院様御実録 3 2015.3
17 一橋徳川家文書覚了院様御実録 2 2014.5
16 否塞録 悔慚録(内藤耻叟著) 明志録(石川義路著)
内藤の「悔慚録」について、解題(桜井明さん執筆)に「幕末水戸藩抗争は、明治以降…「天狗派」の視点に立った史書のみが氾濫し、「諸生派」側の史料はその主張を含めて葬り去られる。このことは戦後から現在に至るまで…根本的に変わらない。…ともあれ「諸生派」の立場でのまとまった史料はこの「悔慚録」のみである」と。
2013.3
15 中山信名「常陸編年」
中山信名著。天正2年(1574)から寛永20年(1643)までの常陸国における戦国末から近世初頭の編年史。自筆稿本として残存が確認されているのは静嘉堂文庫所蔵の13巻のみ。原本は静嘉堂文庫所蔵
2012.3
14 一橋徳川家文書覚了院様御実録 1 2011.3
13 鉄道関係史料 2
「鉄道関係史料 1」に続いて、水戸太田間馬車鉄道ニ関スル件綴・菅谷大宮間水戸鉄道関係綴・竜崎馬車鉄道布設一件書の3点を収録
2010.3
12 鹿島神宮文書 2 2009.3
11 鹿島神宮文書 1 2008.3
10 府中松平藩史料
家譜 常陸府中松平家御定書 御家御定書抜 癸丑以来国事関係之事蹟 石岡藩伺 大正六年府中松平家売立目録
2007.3
9 茨城の縄文土器 2006.3
8 松蘿館文庫所収寛永文書
近世後期、水戸下町の加藤又衛門松蘿が水戸藩郡奉行所附属の書庫にあったものを筆写。本書には440点を収録。原本は茨城県立図書館が所蔵
2005.3
7 鉄道関係史料 1
茨城県「各鉄道敷設願関係書類」(明治29〜33年)3冊の中から72点の文書と地図3点を収録
2004.3
6 弘道館史料 2 2003.3
5 近世地誌 1
常陸地理苞活誌 長久保赤水「常陸考」 鬼澤大海「常陸旧地考」 石川桃蹊「常陸地名考」 石川桃蹊「水府地名考」 宮本茶村「常陸誌料郡郷考」
2002.3
4 小宮山綏介「南梁年録」
こみやま-やすすけ。文政12年生まれ。号を南梁、実名は昌玄、綏介は通称。小宮山楓軒の孫。水戸藩校弘道館の助教として「国史志表」編修に従事。幕末の藩内抗争のため幽閉され、維新後は東京府につとめる。明治23年皇典講究所の「古事類苑」編修に参加。明治29年歿。68歳。
「南梁年録」は綏介の日記。『茨城県史料幕末編II』および『茨城県史料幕末編III』所収の「南梁年録」の続編にあたる。文久3年と明治元年分を収める
2001.3
3 弘道館史料 1 2000.3
2 内閣文庫蔵茨城県史料 下
「茨城県史料」の第9〜15冊(明治2〜18年)を収録。第16冊以降の茨城県布達は収録していない
1999.3
1 内閣文庫蔵茨城県史料 上
明治初期に政府が各府県に命じて作成させた「府県史料」(国立公文書館内閣文庫所蔵)2166冊中「茨城県史料」が24冊。その中から第1〜8冊(明治4〜10年)を収録
1998.3