収蔵資料展 発掘された日立の遺跡

と き
2004年7月17日(土)–9月5日(日)
9:30–16:30(入館は16:00まで)
会期中の金・土曜日は 18:00 まで開館
休館日
月曜日 ただし7月19日は開館し、翌20日(火)休館
観覧料
無料

内 容

日立鉱山や日立製作所以後の近代の歴史しかないと思われている日立にも数千年から1万年以上にさかのぼる歴史がある。それらを示す9の遺跡の紹介とそこからの出土品を展示。

[遺跡名]

関連催事[土曜講座]

「遺跡からみる日立の古代」

この展示を企画した学芸員佐藤が解説します

とき
8月7日(土)10:30–12:00
定員
40人
申し込み
電話(0294-23-3231)

上の内遺跡から

中成沢町の6国道わきにユニクロなどが入っているショッピングセンターがあります。この場所に縄文時代の遺跡があることは以前から知られていました。東に向かって緩やかに傾斜している畑から石器や縄目文様の土器のかけらが出てきていたからです。それらの畑に1940年ごろ日立製作所が社宅を造成しました。その社宅地で戦時下に防空壕がつくられました。空襲から命や財産を守るための地下に掘られた大きな穴です。戦後、防空壕が不要となって、土と一緒にいろんなものが防空壕に埋め戻されました。

ショッピングセンターがつくられるときに発掘調査がなされ、土器や石器とともに防空壕の土の中から上の写真にあるガラス瓶が出土しました。それらガラス瓶は戦時下から戦後にかけて使われていたものにちがいありません。


ところで「上の内」は読みを表記するなら「うえのうち」。ところが少し前までは「かみのうち」と多くの人はよんでいました。それはここにあった日立製作所の上の内社宅を同社の人たちが「かみのうち」社宅とよんでいたからです。古くからの地元の人たちは「うえのうち」とよんできたので、社宅が取り壊され、住む人もいなくなった二十年近く前から地元の人々のあいだから歴史的なよみをとりもどそうと運動が起こり、ふたたび古くからの「うえのうち」に戻りました。したがって、この遺跡の読みも「うえのうち」です。

上の内遺跡の発掘調査が示したものは、古いものを壊して新しいものをつくりあげてきた日立のまちの歴史そのものを表していると言えないでしょうか。(K)